ビオトープってご存知ですか?
生物の生息環境を意味する言葉で、
ドイツで生まれた概念です。
人間が便利に暮らす為に、至る所がアスファルトで固められ、
無数のコンクリート壁が立ち並ぶ現代。
自然動物の暮らす場所を確保してあげようと、
池を作り、草を生やし、昆虫や小魚の住処を
人工的に作って提供しようという試みが始まりました。
一般的に、こうした人工水辺を「ビオトープ」と呼んでいます。
これは各自治体や、教育場面などで、
活性化してきた背景があります。
7,8年前まではそこら中で聞いた言葉ですが、
最近あまり聞かないなぁと思っておりましたら、
こんなことを耳にしました。
「学校で草ボウボウな池を作るから蚊は飛ぶし、カエルは煩いし。
この前はヘビを見た!」
カエルを食べにヘビが現れたなら、
ビオトープの試みは大成功です。
そうして学校は大喜びしたかと言えば……
ビオトープは土で埋め立てられてしまいました。
ヘビの出る学校なんて、危なくて子供を通わせられない。
蚊が酷いと近隣住民から苦情が出ている。
こうした理由の為でした。
かわいい小魚や無害な昆虫が幸せそうに泳ぎ回る水辺。
見た目のよい草が品よく並んで、きれいな花を咲かせ、
春には美しい蝶が飛び、秋にはオオヤマトンボが飛びまわる。
そうした温かい風景だけを“自然”だと、多くの人が信じています。
不気味なカエルや、ヘビや、蚊やムカデは“自然”ではなく、
彼らは害虫であり、駆除するべき対象だと思っています。
人間に危害を加えない、お上品な生き物だけが
“自然”と認められ、人の近くで暮らすことを許されているのです。
人の作ろうとした“自然”とはそういうものなのでした。
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という内容でした。
これを読んですごい考えさせられました。
「何が、どういうものが本当の姿なのか。」
「人が作った姿とは」
「人が作りたいものとは」
この自然の姿。というものに限らず、
社会・常識・環境・世の中。
人が作ってきたこの世界。
「何が本当の姿なのか。」
自分自身をしっかり持ち、
「この世界をどう見るのか。」
が大切なのかもしれませんね。
全然、ダンスと関係ないですが、
ダンスというものも、どう見るか。
によって変わってくるかもしれませんね。
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