「ダンスを始めると自分は生活は人生はどう変わるのか?」という、まさに、皆さんが知りたい【大人が未経験からダンスを始めたら一体どうなるの?】という疑問を形にした段心具シティ子の物語。【 シティ子愕然し、そして燃える!】を収録

『19. シティ子愕然し、そして燃える!』|段心具シティ子の1年物語

シティ子はじめに

 

 

19. シティ子愕然し、
そして燃える!

 

 

 

 

3月に入ったというのに

少し肌寒い日のこと。

 

 

 

 

 

シ「こんにちはー!」

 

 

 

 

店「あ、こんにちは!

 お久しぶりですね~。」

 

 

 

 

シ「そうなんですよ。

 発表会終わって

 一休みしてました(笑)」

 

 

 

 

店「疲れたときは

 一休み大事ですよ!」

 

 

 

 

シ「あ、そうそう!

 発表会のDVDありますか?

 お願いします!」

 

 

 

 

店「コチラになります!

 ゆっくり見て下さいね!」

 

 

 

 

シ「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

シティ子は早速!

発表会のDVDをGETすべく

久しぶりにダンスに来た。

 

 

 

 

 

(初めての発表会だったけど

 頑張って踊ったからなぁ~!)

 

 

 

 

 

早く見たい気持ちは

抑えて久々のレッスンを

満喫していた。

 

 

 

レッスン終了後に

先生がみんなに

 

 

 

 

 

先「DVD、GETした?

 見たけどよかったよ!」

 

 

 

 

 

シ(お!まじか!これは!

 めちゃくちゃ楽しみだ!)

 

 

 

 

家に帰ってすぐに

見たかったが

予定のない週末に

ジックリ見る事にした。

 

 

 

 

そして、

 

衝撃の週末が訪れた。

 

 

シティ子物語

 

 

(さぁー!用事も済ませたし

 今日はDVD三昧といきますか!)

 

 

 

 

 

デッキにディスクを入れると

自動で再生が始まった。

 

 

 

他のクラスの作品は

結局、ほとんど見る事は

できていなかったので

全てが楽しみだった。

 

 

 

 

 

(なんかオープニグから

 作りが面白いなぁ(笑) )

 

 

 

 

 

最初の作品である

先生ナンバーが始まった。

 

 

 

 

 

(うわー!やっぱり先生だわ!

 どの先生もカッコいいな!

 どの先生も素敵!)

 

 

 

 

 

先生ナンバーが終わり

各作品へと続いていった。

 

 

 

 

 

(あ!前にレッスン室で

 撮影してたやつは

 ここで使われるわけね!)

 

 

 

 

他のクラスの雰囲気が

自分のクラスとは違うし

 

 

踊りのスタイルも

全然違うということを

シティ子は改めて

面白いと思っていた。

 

 

 

 

 

 

(他のクラスも素敵だね!

 違うダンスも楽しそう!)

 

 

 

 

 

 

そして、

いよいよ8番目の作品。

 

 

そう、シティ子の作品が

始まったのであった。

 

 

 

 

(そうだそうだ!これだ!

 レッスン室でこのネタして

 面白かったんだよね~!)

 

 

 

 

クラス紹介が終わり

ダンスへと場面が

移っていった。

 

 

シティ子物語

 

 

ドキドキ!ドキドキドキ!

 

 

 

 

心臓の鼓動が

早くなっているのを

シティ子は感じていた。

 

 

 

 

 

(今、本番のあの緊張を

 思い出した…。)

 

 

 

 

 

舞台に立つ自分の踊りを

シティ子はしっかりと

食い入るように見ていた。

 

 

 

 

自分の作品が終了すると

シティ子は一旦

DVDを止めたのだった。

 

 

 

 

 

 

(どういうこと?これ…。

 私、全然ダメじゃん…(涙) )

 

 

 

 

 

 

自分が想像していた

自分のダンス像と

 

 

実際にDVDで見た

自分のダンス像が

明らかに違っていた。

 

 

 

 

 

 

(こんなダンスじゃダメだ…)

 

 

 

 

 

落胆するシティ子。

 

 

 

 

 

 

とりあえず、

最後まで見てしまおうと

再びDVDを再生した。

 

 

 

後半の作品も

どれも素敵だと感じた。

 

 

 

 

 

 

フィナーレももちろん!

 

みんなの笑顔が素敵で

最高の締めくくりだと

感じていた。

 

 

 

 

 

 

DVDを全て見終えて

満足に浸っていたが

心の奥底では

満足していなかった。

 

 

 

その日、晩御飯が

喉を通らなかったほど

シティ子はある事に

悩んでいた。

 

 

シティ子物語

 

 

 

 

 

そして、次の日。

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし!決めたぁ!

 ダンスもっと頑張る!」

 

 

 

 

「次の発表会では今回よりも

 カッコよく踊れるように

 私はダンスに燃える!!!!」

 

 

 

 

 

 

そう、シティ子は宣言した。

 

 

 

 

 

発表会のDVDが

シティ子のヤル気に

火を灯したのだった。

 

 

 

 

 

 

ほんの少し前まで

燃え尽きシティ子だったが

 

 

 

今では、

『燃えまくりシティ子』

に変貌していたのだった。

 

 

 

 

 

その変化は私生活にも

表れていたのか

職場の同僚に

 

 

 

 

同「シティ子さ。最近なんか

 変に気合入ってるよね?」

 

 

 

 

シ「そう?いつも変わりませんが?」

 

 

 

 

同「そんなことないよ。

 いつも眉間にしわを寄せてる

 表情してるんですが(笑)」

 

 

 

 

シ「えーい!うるさい!

 あんたはもう!」

 

 

 

 

同「まぁまぁ!リラックス!

 リラックスするんだよ!

 シティ子ちゃん!(笑)」

 

 

 

と、からかわれていた。

 

 

シティ子物語

 

 

そんなある日。

 

 

 

燃えまくりシティ子は

今日はさらに燃えていた。

 

 

 

 

今日はダンスの日である。

 

 

 

 

燃えまくりシティ子は

気合が入っていた。

 

 

 

 

 

スタジオに到着すると

 

 

 

 

 

シ「こんにちはー!」

 

 

 

 

と、大きな声で

入っていった。

 

 

 

 

 

 

いつも通りフロントで

会員カードを出したのだが

 

 

シティ子はその時

ある事に気がついたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

シティ子物語

↑『気がつけばダンス丸1年!』
に続く。

 

 

 

 

動画で見るシティ子物語

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