「ダンスを始めると自分は生活は人生はどう変わるのか?」という、まさに、皆さんが知りたい【大人が未経験からダンスを始めたら一体どうなるの?】という疑問を形にした段心具シティ子の物語。【まさかの発表会告知!!!】を収録

『11. まさかの発表会告知!!!』|段心具シティ子の1年物語

シティ子はじめに

 

 

11. まさかの発表会告知!!!

 

 

 

 

シティ子がダンスに復帰して

3週目を迎えようとしていた。

 

 

超緊張の1周目。

もう慣れた2週目。

 

 

 

ダンスに来ることが日常の

当り前になってきた3週目。

 

 

 

 

それは、

 

 

そんな余裕が出てきた

3週目に起こったのでした。

 

 

 

 

 

その日も楽しくレッスンを

ダンスを満喫したシティ子。

 

 

着替えを終えて

ロッカーキーを

フロントに返し

会員証を受け取ろうとした!

 

 

 

 

 

まさに、その時であった!

 

 

 

 

 

シティ子の身に

衝撃的な出来事がぁ!!!!!

 

 

 

 

シティ子物語

 

 

 

店「お疲れ様でした!

 これをどうぞ!」

 

 

 

シ「な、なんですか?」

 

 

 

店「今度、発表会をするので

 その案内ですよ!」

 

 

 

シ「は、発表会ですか?」

 

 

 

店「そうなんですよ!

 詳しい事は【しおり】を

 読んでもらえれば。」

 

 

 

シ「し、しおりって

 なんか遠足みたい(笑)」

 

 

 

店「そうでしょ(笑)

 ゆっくり考えて下さいね!」

 

 

 

シ「わ、わかりました…。」

 

 

 

 

帰りの電車の中で

シティ子は戸惑っていた。

 

 

 

 

(発表会って、あの!

 舞台に立ってライト浴びて

 人前で踊るやつだよね?)

 

 

 

 

(最近、復帰したばかりだし

 習い始めて半年ぐらいだし

 私なんかが出るの??)

 

 

 

 

 

そんなことが

頭の中をぐるぐる回っていた。

 

 

 

家に帰ってからも

心ここにあらず

という感じになっていた。

 

 

シティ子物語

 

 

次の日からの1週間

シティ子の頭の中は

【発表会!の事】

いっぱいになっていた。

 

 

 

 

 

そして、

 

ダンスの日がやってきた。

 

 

 

 

(発表会の事をちょっと

 みんなに聞いてみよう…)

 

 

 

 

発表会に対して

不安だらけのシティ子は

他のメンバーさんに

色々と聞いてみた。

 

 

 

 

シ「発表会ってどうですか?」

 

 

 

 

メ「すごく楽しいよ!

 私もダンスの技術は

 まだまだ全然だけど

 関係なく楽しめるよ。」

 

 

 

 

シ「みなさん発表会に

 参加されるですか?」

 

 

 

 

メ「練習はレッスン中だし

 レッスンに通えて本番も

 大丈夫な人は、みんな

 参加してるかな~。」

 

 

 

 

 

シ「そうなんですか!

 でも、まだ始めたばかりで

 発表会とか重いんですけど…」

 

 

 

 

メ「私も、ダンス始めて

 シティ子ちゃんぐらいの時に

 不安もあったけど

 参加してみると…」

 

 

 

 

シ「参加してみると?」

 

 

 

 

 

メ「想像以上に楽しかった!

 他のクラスの人も

 自分と同じ社会人が多いし

 

 上手いとか下手とか

 なんか関係ないんだな。

 て、感じれたかな。」

 

 

 

 

 

シ「不安しかないんですけど…」

 

 

 

 

 

メ「そうかもね(笑)

 

 でも、レッスンに来てたら

 振り付けは大丈夫よ!

 

 それに、先生もしっかり

 教えてくれるし!」

 

 

 

 

 

シ「そ、そうですかね…

 お、応援しに行きます(笑)」

 

 

 

 

 

メ「たぶんだけど…。

 今回、発表会出なくて

 本番を見に来たら

 

 『私も出たらよかった。』

 って後悔する気がするな。」

 

 

 

 

 

シ「…。」

 

 

 

 

 

メ「まだ、時間あるから

 もう少しゆっくり

 考えていいと思うよ!」

 

 

 

 

そんな話をしていると

あっという間に

レッスンの時間が来たが

 

 

 

頭の中では先ほどの

メンバーさんの言葉が

ぐるぐる回っていた。

 

 

シティ子物語

 

 

レッスンが終わり

帰る時にフロントで

気になる事を聞いてみた。

 

 

 

 

シ「あの、ちょっといいですか?」

 

 

 

 

店「どうかしました?」

 

 

 

 

シ「発表会の事なんですけど。

 まだ始めたばかりの私が出て

 迷惑にならないんですか?」

 

 

 

 

店「迷惑になるとかは全く

 考えないで下さいね。」

 

 

 

店「後ろにある集合写真は、

 前の発表会のものなんですが

 

 見て頂く通りうちのスタジオは

 『普通の社会人の方』や

 『主婦さん』がメイン。

 

 それに、その時も

 ダンス始めて半年の方も

 出演されていましたよ!」

 

 

 

 

シ「え!そうなんですか?」

 

 

 

 

店「それに、うちの発表会は

 上手い下手は関係ないです。」

 

 

 

店「そんなことよりも

 思い切り楽しんで貰いたい!

 

 思いっ切り楽しんで!

 発表会を【素敵な思い出】

 してもらいたいんです。」

 

 

 

 

シ「素敵な思い出か…。」

 

 

 

 

店「今回の発表会だって

 【一生に一度】ですから。」

 

 

 

そんな会話をしながら

シティ子の心は大きく

揺らいでいた。

 

 

シティ子物語

 

 

(発表会は【上手い人しか】

 参加してないイメージを

 持ってたけど…。)

 

 

 

 

(このスタジオなら、私も、

 発表会に参加できるかも…。)

 

 

 

 

メンバーさんとの会話や

フロントでの会話を

シティ子は噛みしめていた。

 

 

 

 

(一生に一度。素敵な思い出。)

 

 

 

 

(参加しなかったら、

 後悔する…。)

 

 

 

 

 

スタジオに貼られていた

前の発表会の集合写真を

シティ子は思い出していた。

 

 

 

その写真を初めて見た時。

 

 

 

写真に映っている

みんなの表情が生き生きして

楽しそうだと感じていたのだ。

 

 

 

 

(私も写真を撮る時に

 素敵な表情できるかな?)

 

 

 

 

その夜。

 

 

ベッドの中でシティ子は

静かに強く決心したのだった。

 

 

 

 

 

 

シティ子物語

↑『発表会参加の決意!』に続く。

 

 

 

 

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