「ダンスを始めると自分は生活は人生はどう変わるのか?」という、まさに、皆さんが知りたい【大人が未経験からダンスを始めたら一体どうなるの?】という疑問を形にした段心具シティ子の物語。【久しぶりのダンスへGO!!】を収録

『10. 久しぶりのダンスへGO!!』|段心具シティ子の1年物語

シティ子はじめに

 

 

10. 久しぶりのダンスへGO!!

 

 

 

 

その日は、朝からずっと

緊張が絶えなかった。

 

 

 

なぜなら、

 

『ダンスの曜日』だからだ。

 

 

 

 

 

 

今日、ダンスに復帰しよう!

と心に決めて準備もし

レッスン用の鞄を

持参していたのだった。

 

 

 

今、思えば。

 

 

8月は仕方なかったとはいえ

9月はレッスン用の鞄も

持参していなかったので

 

 

その鞄を持っている感覚が

なんだか懐かしい気がした。

 

 

 

 

(あ~!まだ朝だけど

 もう今から緊張する(笑) )

 

 

 

 

 

 

昼休みに同僚から

 

 

同「シティ子、今日何かあるの?

 まさか!デートでしょ!」

 

 

 

シ「なんでそうなるのよ!」

 

 

 

同「今日はやけに朝から

 顔が緊張してるよ(笑)」

 

 

 

シ「あんたは本当にいっつも

 人の表情に突っ込んでくるね!」

 

 

 

同「まぁ、シティ子は感情が

 面白いぐらい顔に出るから

 仕方ないよね(笑)」

 

 

 

シ「そんなことない。

 特に何もありません!」

 

 

 

 

シ(おー!!まじか!(汗)

 スタジオ行く時も

 気をつけないと…。)

 

 

 

と、ちょっと同僚の指摘に

感謝するシティ子だった。

 

 

シティ子物語

 

 

終業時間が近づくにつれ

同じく緊張もマックスに

近づいていた。

 

 

 

そして、なんとか

今日も無事に仕事が終わり

 

いよいよダンスの時間に

なったのでした。

 

 

 

 

(さぁ、ダンス行きますか!)

 

 

 

 

心の中で少し気合を入れて

職場を後にする。

 

 

 

 

 

鶴橋に到着したシティ子を

懐かしい焼肉の香りが

出迎えてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

(だから、今から踊るのに

 お腹を空かせるんじゃない!)

 

 

 

と、焼肉の香りに

突っ込みを入れつつ

スタジオに向かっていた。

 

 

 

 

 

(2か月ぶりだけど、この道も

 なんだか懐かしいな(笑)

 おー!緊張してきた!!!)

 

 

 

ふと気がつくと

スタジオが入っている

ビルの前に来ていた。

 

 

 

 

 

「よし!行きますか!」

 

 

 

 

 

エレベーターに乗り

4Fのボタンを押した。

 

 

4Fに到着し目の前には

懐かしの名前が、

 

 

 

 

スタジオダンシングシティ

 

 

シティ子物語

 

 

(久しぶりだから

 何か言われるかなぁ…。)

 

 

 

 

フロントに入るシティ子。

 

 

 

 

シ「こんばんは~。」

 

 

 

 

店「あぁ!お久しぶりです!

 元気にされてましたか?」

 

 

 

 

シ「ちょっと仕事が忙しくて…」

 

 

 

 

店「そうですよね。

 皆さん仕事が忙しい時期が

 ありますからね。」

 

店「もう仕事の方は

 落ち着いたんですか?」

 

 

 

 

シ「まぁ、なんとか(笑)」

 

 

 

 

店「それは、よかった!

 ダンス楽しんで下さいね!」

 

店「あ!会員証ありますか?」

 

 

 

 

シ「ありますあります。」

 

シ「私、数ヶ月休んでましたけど

 復帰するのに何かお金を

 払う必要ありますか?」

 

 

 

店「レッスン代だけで大丈夫ですよ!

 長期で休まれたとしても

 再入会など必要ありませんよ。」

 

 

 

シ「よかった。ありがとうございます。」

 

 

 

 

 

会員証を渡しロッカーキーを

受け取るシティ子。

 

 

 

この流れがなんだか懐かしく

そして、嬉しく感じた。

 

 

 

 

 

ロッカールームで

着替えながら

 

 

 

(久しぶりだったけど

 いつもと同じように

 対応してくれて

 ちょっと安心したな。)

 

 

そんな事を考えていた。

 

 

シティ子物語

 

 

着替えも終わり

気合が入るシティ子。

 

 

 

 

レッスン前に

他のメンバーさんにも会い

 

久しぶりの会話を

楽しんでいた。

 

 

 

シティ子の復帰を誰もが

喜んでくれていたのだった。

 

 

 

 

 

その状況に少し

胸が熱くなっていた。

 

 

 

 

(ダメだダメだ!

 泣くな泣くな(汗) )

 

 

 

 

みんな本当に良い人だな…。

そんな事も感じていた。

 

 

 

 

 

レッスン時間が来て

先生がシティ子を見つけ

声をかけてくれた。

 

 

 

 

先「シティ子ちゃん久しぶり?

 元気にしてた?」

 

 

 

シ「すいません…。

 仕事が繁忙期やらなんやらで

 忙しかったんです…。」

 

 

 

先「そっかそっか。

 久しく顔を見てなったから

 何かあったのかと思った。」

 

 

 

シ「久しぶり過ぎて、

 ちょっと緊張してます(笑)」

 

 

 

先「大丈夫大丈夫(笑)

 すぐに思い出すから。」

 

 

 

 

先生も優しく迎えてくれて

シティ子の緊張は少しずつ

収まっていった。

 

 

 

 

 

久しぶりのレッスンで

全く忘れていると

思っていたのだが

 

 

 

【反復の部分】は

意外と体が覚えていた。

 

 

 

振付けの時間になった。

 

 

 

 

新しい振付けで

どんどん進んでいくが

 

 

 

 

【振りを覚える感覚】

【音楽に合わせて踊る感覚】

 

 

を感じられることが

とても気持ちよかった。

 

 

シティ子物語

 

 

(久しぶり過ぎて振り付けは

 全然覚えられなかったけど

 やっぱり、楽しい!!!!)

 

 

 

 

 

レッスンが終わり

【自分の心が軽くなる】

のをシティ子は感じていた。

 

 

 

 

 

先生や他のメンバーに

別れを告げてシティ子は

スタジオを後にした。

 

 

 

家に帰ると食事も入浴も

全くお構いなしに

 

パジャマに着替えて

ベッドに一目散。

 

 

 

 

(あー!!!!今日は疲れた!!!!)

 

 

 

 

朝からの緊張の疲れと

久しぶりの運動の疲れと

 

ダンスした満足感と

心がスッキリした事で

 

 

ベッドに入ると

ものの10秒後には

夢の中に旅立っていた。

 

 

 

 

 

 

(ダンスに復帰して

 本当によかった!!)

 

 

 

 

 

 

夢の世界に入る前に静かに

心の中でつぶやいていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

シティ子物語

↑『まさかの発表会告知!!』に続く。

 

 

 

 

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