「ダンスを始めると自分は生活は人生はどう変わるのか?」という、まさに、皆さんが知りたい【大人が未経験からダンスを始めたら一体どうなるの?】という疑問を形にした段心具シティ子の物語。【気つけばNOダンス!!の日々】を収録

『9. 気つけばNOダンス!!の日々』|段心具シティ子の1年物語

シティ子はじめに

 

 

9. 気つけばNOダンス!!の日々

 

 

 

 

 

 

いきなりの2人退職…。

シティ子の仕事増加…。

 

 

 

まさかの展開に

 

 

 

(一体、何なんだこの展開…

 神様は私がダンスするのが

嫌いなんですかー?)

 

 

 

とか考えてしまうぐらい

シティ子は落胆していた。

 

 

 

 

 

仕事量が増えたことで

必然的に帰りが遅くなり

ダンスに行けなくなっていた。

 

 

 

 

 

繁忙期の忙しさは

落ち着き8月と比べると

まだ、マシなように

感じていた。

 

 

そうこうしている内に

他部署から補充の人員が

シティ子の部署に

配属されることになった。

 

 

 

いきなり即戦力とは

いかないまでも

 

人手が増える事で

シティ子の負担も少しは

減るだろうと考えていた。

 

 

 

 

(おー!これで少しは

 状況が落ち着きそうだわ!)

 

 

 

 

新しい人員への仕事の

引き継ぎ役にシティ子が

選ばれてしまう。

 

 

だが、そこは

落胆することなく

 

 

 

 

(私が受け持って早く!

 状況が良くなるのなら!)

 

 

 

と前向きに考えていた。

 

 

 

シティ子物語

 

 

 

気がつけば

9月も中旬を過ぎようと

していたのだった。

 

 

 

もちろんこの間。

 

【ダンスは行けていなかった】

 

 

 

 

 

新しい2人への引継ぎも

うまくいったようで

 

 

シティ子の仕事量が

以前と同じぐらいに

戻りつつあった。

 

 

 

 

『そう!ダンスに行けるのだ!』

 

 

 

 

この状況にさぞ!

シティ子は喜んでいるだろう!

 

 

と思っていたのだが…。

 

 

 

 

なんと、8月・9月と

ダンスがない日々が続き

その毎日に慣れてしまい

 

 

ダンスの間隔が空いた事で

『ダンスへの情熱』が

薄くなっていた。

 

 

 

 

それと、

 

 

期間が空いてしまったので

【足が向きづらくなっていた】

 

 

 

 

 

(2ヶ月も空いちゃったから

 ちょっと、今さらなんか

 行きにくいな…)

 

 

 

 

と思ったり、

 

 

 

 

(仕事終わってそのまま

 真っ直ぐ帰宅する生活に

 身体が馴染んじゃったな…)

 

 

 

 

と思ったりもしていた。

 

 

 

そうこうしている内に

9月も終わりを迎えた。

 

 

 

 

酷暑だった夏も終わり

猛暑の残暑も終わり

 

風の涼しさを感じる

気持ちの良い季節。

 

秋が訪れようとしていた。

 

 

シティ子物語

 

 

 

(最近、風が気持ちいいなぁ。

 やっと秋が来たなぁ。

 秋と言えば食欲の秋!

 運動の秋!運動と言えば…)

 

 

 

シティ子は自分自身に

とても不思議な思いを

抱いていた。

 

 

 

 

あんなに情熱的に

ダンスに気持ちを

注いでいたのに

 

 

今まで感じなかったぐらい

【ハマっている】と

思っていたダンスなのに

 

 

 

 

なぜ?

 

 

 

 

なぜ、こうも気持ちが

前に進まないのか…。

 

それが、分からなかった。

 

 

 

 

 

そんな時、同僚から

 

 

 

同「シティ子、最近表情が

 なんか暗くない?

 男にでもフラれた?(笑)」

 

 

 

シ「そう?なんもないよ。

 恋愛なんてしてないし。」

 

 

 

同「本当かな?顔にちゃんと

 失恋中。って書いてるよ~」

 

 

 

シティ子はこの時

少しイラッ!としたが

笑って受け流していた。

 

 

 

 

 

 

(そんなに表情暗いかな?)

 

 

 

 

 

実は、その日も

 

レッスンがある曜日だったが

ダンスには行かず真っ直ぐ

帰宅していた。

 

 

シティ子物語

 

 

 

食事も終わらせ

入浴を済ませて

後は、歯磨きをして

寝るだけとなった。

 

 

 

少し遅くまで

テレビを見てしまい

 

眠気マックスで

洗面所に来た時であった。

 

 

 

 

 

なんと!洗面所に!

 

暗く恐い顔の見知らぬ女性が

シティ子の事を見ていた!!!!

 

 

 

 

 

「キャァァァー!!!!」

 

 

 

 

あまりに衝撃的だったため

声を上げてしまうシティ子。

 

 

マックスの眠気も

スッキリ覚めてしまい

意識もはっきりした。

 

 

 

 

こちらを見ていた女性を

恐る恐るシティ子は確認した。

 

 

 

「ん?んん?あれ?」

 

そこには誰も居なかった。

 

 

 

 

確かに、今、ここに!

恐い顔の女性が居たのに…。

 

 

 

 

 

 

シティ子は気のせいか

眠気のせいで幻覚でも

見たのかと思っていた。

 

 

 

だが、

 

 

その女性がいた方向を

もう一度、見た時。

 

シティ子は気づいた。

 

 

シティ子物語

 

 

 

先程の暗く恐い顔の女性は

 

【鏡に映った自分】

だったのだ…。

 

 

 

 

 

シティ子は愕然とした…。

 

 

 

 

 

(私、こんな暗くて恐い顔…

 していたなんて…。)

 

 

 

 

 

 

なぜ?自分がそこまでの

表情になっていたのか?

 

 

 

 

 

 

 

『ダンスだ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンスを失ってから

 

日常が以前のように

同じ時間の繰り返し

になってしまい

 

【色を失ったんだ。】

 

 

 

 

 

ダンスをしていた時は

毎日に【鮮やかな色】

を感じていた気がした。

 

 

 

 

 

 

それが今は、毎日に

何の色も感じなくなり

 

 

その結果。

 

 

自分の表情も同じように

【明るい色を失った。】

 

 

 

 

 

 

(こんな顔してる場合じゃない!!

 私は、人生を楽しむんだぁ!!!!)

 

 

 

 

 

 

「ダンス!復帰するぞぉー!!!!」

 

 

 

 

シティ子は深夜だという事を

すっかり忘れていたのか

大声で復帰の決意を

するのであった。

 

 

 

 

 

シティ子物語

↑『久しぶりのダンスへGO!!』に続く。

 

 

 

 

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