「ダンスを始めると自分は生活は人生はどう変わるのか?」という、まさに、皆さんが知りたい【大人が未経験からダンスを始めたら一体どうなるの?】という疑問を形にした段心具シティ子の物語。【 緊張と感動と笑いの発表会!(前編)】を収録

『15. 緊張と感動と笑いの発表会!(前編)』|段心具シティ子の1年物語

シティ子はじめに

 

 

15. 緊張と感動と笑いの発表会!
(前編)

 

 

 

 

発表会本番の日。

 

遠足の前の日に

興奮して寝れない

小学生の気持ちを

シティ子は思い知った。

 

 

 

 

 

(だめだ…。寝れない…。)

 

 

 

 

 

寝れなかったものは

仕方がないと

気持ちを切り替えて

 

 

家を出る準備に

取り掛かった。

 

 

 

 

 

自分の集合時間と

会場の場所を

もう一度、確認し

気合を入れた。

 

 

 

 

 

(よし!やるぞ!)

 

 

 

 

 

本番で必要な物は

前日にまとめていたので

気持ちに余裕はあった。

 

 

 

 

逆に、

 

 

打ち上げ用の費用が

鞄に入ってなかった事を

ギリギリまで忘れていた。

 

 

 

 

 

(あぶないあぶない…。

 この封筒を忘れず鞄に

 入れておかないと。)

 

 

 

 

 

準備が整いシティ子は

本番会場に出発した。

 

 

 

シティ子物語

 

 

 

途中、コンビニに寄り

水分・おにぎりと

エナジードリンクをGET!

 

 

 

会場前に到着すると

一気に緊張が押し寄せた。

 

 

 

 

 

(あー!!!!会場到着!!!!

 もう、みんな来てるかなぁ。)

 

 

 

 

 

会場をバックに軽く

自撮りする余裕を見せたが

それは、偽りの余裕だった。

 

 

 

 

 

シ「おはようございます。」

 

 

 

メ「シティ子ちゃんおはよう!」

 

 

 

シ「私たちの控え室って

 ここで合ってますか?」

 

 

 

メ「そうだよ!今からすぐに

 【場あたり】があるから

 荷物置いて舞台に行こっか。」

 

 

 

 

シ「はい!了解です!

 そういえば【場あたり】

 って、どんな事します?

 

 しおり読んだけど、

 イメージが湧かなくて(汗)」

 

 

 

 

メ「【場あたり】は舞台上で

 今までやってきた立ち位置を

 実際に当てはめる作業かな。」

 

 

 

シ「なるほど。そうか。

 舞台はレッスン室よりも

 広いですもんね。」

 

 

 

メ「そうそう。そうなのよね。」

 

 

メ「舞台で立ち位置につくと

 どんな風に見えるかを

 先生がチェックして

 最終決定!って感じね。」

 

 

 

この会話をしながら

シティ子は思った。

 

 

 

 

 

(ていうか!もう!

 舞台に上がるんだ!)

 

 

 

 

 

メ「じゃぁ、シティ子ちゃん

 舞台に行こうか!」

 

 

シ「は、はい!?」

 

 

 

 

しっかりと返事をした

つもりだったが…

シティ子の声は

少し震えていた。

 

 

 

シティ子物語

 

 

(お、おおー!!

 これが、今日踊る舞台か…。)

 

 

 

 

『生の舞台』を見るのが

生まれてから初めて

ということもあり

 

 

口から飛び出る!

と思ったほど

 

心臓は早く激しく

鼓動していた。

 

 

 

 

 

先「じゃぁ、みんな舞台に

 上がってくれる?」

 

 

 

 

 

そうして、シティ子の

【初!場あたり】が

始まったのです。

 

 

 

 

先「最初の立ち位置に

 行ってもらえますか?」

 

 

 

先「はい!次の位置に移動!」

 

 

 

先「あ!シティ子ちゃん!

 もう少し中に入って!」

 

 

 

先「じゃあ、最後の位置に!」

 

 

 

先「今、行った位置を

 忘れないように!

 

 リハーサルもあるから

 立ち位置と移動を

 しっかり覚えてね。」

 

 

 

 

場あたりが終わった。

 

 

 

 

 

(ヤバい。わき汗がヤバい…。)

 

 

 

 

 

シティ子は

早く控え室に帰って

水分補給をしたかった。

 

 

でも、

 

 

他のクラスの場あたりも

見ておきたかった。

 

 

 

 

 

(本当に他のクラスも

 社会人の方が多いんだ。)

 

 

 

 

(なんかちょっと

 勇気が出てきたな!)

 

 

 

 

そして、

 

 

控え室に帰ってすぐに

水をがぶ飲みした。

 

 

シティ子物語

 

 

(次は、リハーサルか…。

 衣装着ておかないと…。)

 

 

 

 

本番までに1回だけ

本番と同じように

 

【全作品を通す】

リハーサルが

行なわれるのでした。

 

 

 

 

と、その前に。

 

 

 

 

全員集合の状況で

【フィナーレの練習】

が、行なわれました。

 

 

 

 

スタジオの全クラスが

集合してワイワイと

にぎやかになり

 

 

ドタバタな練習内容で

みんな笑っていました。

 

 

 

 

(みんな良い表情してるなぁ。)

 

 

 

 

シティ子も笑った事で

緊張が少し緩んだ気が

していた。

 

 

 

 

 

ドタバタなフィナーレの

練習も終了して

 

【集合写真の撮影】

が始まった。

 

 

シティ子物語

 

 

そんな状況で

シティ子は思い出していた。

 

 

 

 

 

(スタジオに貼っていた

 前回の集合写真に映ってた

 みんなのように!

 素敵な表情で映るんだ!)

 

 

 

 

 

カ「はい!3枚撮りますよー!」

 

 

 

カ「1枚目ー!はい、チーズ!」

 

 

カシャ!

 

 

 

同じ流れが3回繰り返され

集合写真が終わった。

 

 

 

 

 

(なんか!面白かったなぁ!

 どんな写真になるんだろう!)

 

 

 

 

 

ちょっとほんわかした

優しい気持ちに浸っていたが

 

リハーサル開始が

すぐ目前に迫っていた。

 

 

 

 

 

 

 

シティ子物語

↑『緊張と感動と笑いの本番!(中編)』
に続く。

 

 

 

 

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