「ダンスを始めると自分は生活は人生はどう変わるのか?」という、まさに、皆さんが知りたい【大人が未経験からダンスを始めたら一体どうなるの?】という疑問を形にした段心具シティ子の物語。【練習の中で感じたもの。】を収録

『13. 練習の中で感じたもの。』|段心具シティ子の1年物語

シティ子はじめに

 

 

13. 練習の中で感じたもの。

 

 

 

 

シティ子にとって新たな

挑戦を始めた1年が

終わりを迎えようとしていた。

 

 

 

(今年は、今までの1年と

 大きく違う1年だったな。)

 

 

 

 

自分の生活の流れが

ダンスを始めて

大きく変わった事を

改めて感じていた。

 

 

 

 

それに、

 

 

発表会に参加する!

という新たな行動もして

満足な1年だった。

 

 

 

 

 

 

ダンスのクラス全員で

開催した忘年会では、

 

 

普段あまり話せない

メンバーさん達とも

ゆっくり話ができて

楽しい時間を過ごした。

 

 

 

 

 

 

今年1年を振り返ると

シティ子にとって

 

 

 

『ダンス!ダンス!ダンス!』

の1年になったのでした。

 

 

 

 

 

(ダンスと出会えて

 私は本当によかった!)

 

 

 

 

 

そして、

 

 

新年を迎え

三が日が過ぎ

 

お正月モードは終わり

仕事も始まった。

 

 

 

 

仕事も始まったという事は

同じように今年のダンスが

始まりました。

 

 

 

新年最初のダンスに行くと

フロントであるものを

渡されたのでした。

 

 

 

シティ子物語

 

 

シ「これは、何ですか?」

 

 

 

店「これ発表会のチラシです。

 宣伝用に使ってください!」

 

 

 

シ「せ、宣伝ですか?」

 

 

 

店「お友達とかに宣伝して

 見に来てもらって下さいね!」

 

 

 

シ「えー!!初めての発表会で

 見に来てもらうとか…(汗)」

 

 

 

 

店「やっぱり会場に、

 自分が知っている人が

 見てくれてると思うと

 意識が変わりますよ!」

 

 

 

 

シ「もっと、緊張しそう…

 なんか自分に悪影響が

 起きそうな気がしますが…」

 

 

 

店「舞台の上でダンスを

 思い切り楽しんでいる姿を

 見てもらう機会なんて

 日常にはないですからね。」

 

 

 

シ「上手く踊れなかったら…」

 

 

 

店「本番を楽しめたら!

 それで、大成功ですよ!」

 

 

 

 

 

シティ子は家に帰って

フロントでもらった

発表会のチラシを

眺めていた。

 

 

 

 

(ダンスしている事を

 周りには言ってないし

 どうしようかな…。)

 

 

 

 

 

(舞台に立つ私を見てもらう。

 そんな状況を考えた事なんて

 今まで一度もなかったなぁ。)

 

 

 

 

 

(そんな私を見た人は

 どう感じてくれるんだろう?)

 

 

 

 

【誰かに見に来てもらう】

という状況を考えると

 

 

不安と期待と恥じらいと

やる気が混じって

頭はこんがらがっていた。

 

 

 

 

(高校の友達と家族には

 連絡してみるか!)

 

 

 

 

次の日、

早速連絡してみると

 

母親と姉がOK!

高校の友達がOK!

と後日返事をくれた。

 

 

 

シティ子物語

 

 

 

それから、

 

ダンスの日に忘れないよう

発表会のチケットを

3枚購入した。

 

 

 

 

シ「すいません。

 発表会のチケットなんですが

 まだ、ありますか?」

 

 

 

店「まだまだ大丈夫ですよ!」

 

 

 

シ「じゃあ、3枚下さい!」

 

 

 

店「ありがとうございます!

 では、6000円ですね。」

 

 

 

シ「おー!チケットだ!」

 

 

 

店「本番までに忘れずに

 渡しておいて下さいね!」

 

 

 

シ「そうだった(汗)

 買って満足して

 ほったらかす所だった…。」

 

 

 

 

発表会のチケットを手にし

シティ子は緊張を感じた。

 

 

 

 

(これで、発表会の練習を

 頑張る理由が出来たな。)

 

 

 

 

 

その日、

 

 

まさか、レッスンで

衝撃的な出来事が

起こるなんて…。

 

 

 

 

 

シティ子は想像していなかった。

 

※よく衝撃を受ける子です。

 

 

 

 

 

 

レッスンでは新たに

【フォーメーション】の

練習が始まった。

 

 

 

シティ子物語

 

 

 

舞台の作品では

振付け以外にも

 

 

演者の立ち位置を決めたり

あるポイントに来ると、

 

演者が移動したりと

構成が付けられるのだ。

 

 

 

 

普段のレッスンでは

振り付けは行うが

 

【構成は行わない】ので

シティ子は初めての構成に

少々、戸惑っていた。

 

 

 

 

 

シ(た、立ち位置決める?

 私は、後ろで大丈夫です!

 そうでしょ?ね?先生??)

 

 

 

先「じゃぁ、シティ子ちゃん

 ここに来てくれる?」

 

 

 

そう言って先生は

あるポイントを指さした。

 

 

 

シ「え?ま、前ですか?

 無理じゃないですかね…。」

 

 

 

先「大丈夫大丈夫!

 みんな1回は必ず前に

 いってもらうから!」

 

 

 

シ(前に立つとか聞いてない!

 まさか!こんなことが!!!

 やばい!振付け飛んだ(笑) )

 

 

 

 

立ち位置が決められて

さらに、移動も入って

 

作品が段々と全貌を見せ

完成に近づいていた。

 

 

 

 

 

そして、

 

 

シティ子の緊張は

さらに、大きくなり

新しい振付けが

頭に入ってこなかった。

 

 

 

 

 

(だめだ…今日は疲れた…。)

 

 

 

 

 

新しい振付けに

立ち位置・移動と

 

色々と頭に詰め込み

頭はパンクしていた。

 

 

 

 

 

(私の頭から煙が出てるはず…。

 頭からプスプス聞こえます…。)

 

 

 

 

 

その日、家に帰ってから

一目散にベッドに入り

 

死んだように眠ったのは

言うまでもない。

 

 

 

シティ子物語

 

 

 

気がつけば、

 

 

発表会本番までの

練習は残り3回と

なっていた。

 

 

 

 

(振付けと立ち位置と

 移動とを一気に考えると

 何かを間違える!!!)

 

 

 

 

シティ子よ!

そんな状況で大丈夫なのか!

あと3回!あと3回なのだよ!

 

 

 

 

 

 

シティ子物語

↑『涙の発表会ラス練!』に続く。

 

 

 

 

 

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